道路の変遷

昔は室積・別府の間の海岸線には道は無く、皆山越しであった。岩屋より東伊保木の「慶宝寺」裏山を登り寶の神峠を越して別府上郷岩金部落に出て横尾坂道を下り、中村部落より中郷、見の越を通り戎ケ下より「水場の渡し」を経て水場上関に通じるのが上関往還道路であつた。
 昔は室積、別府間の海岸通りには道は無く、干潮の時岩伝いの小道を歩いたという。 明治二十七年(1894)勤労奉仕等の地区民の協力を得て「室積・別府」間の海岸道路は完成した。
   故郷の今昔物語 堀田 傳 作 より