離党・新党両にらみ

消費増税法案への反対を明言し、離党・新党結成の可能性に言及した民主党小沢一郎元代表は22日も、与党を衆院過半数割れに追い込める「造反54人」の確保に全力を挙げた。「離党」か「残留」かの判断は、野田佳彦首相の出方を見極めながらの両面作戦だが、民主、自民、公明3党の修正合意で存在感を失いかねない瀬戸際に立たされ、結束固めを急ピッチで進めている。
 野田首相は25日午前の衆院社会保障・税一体改革特別委員会の集中審議で、消費税率引き上げ関連法案を柱とする一体改革関連法案の衆院採決について、「党議拘束がかかる」と述べ、反対票を投じる意向を示す民主党小沢一郎元代表グループ議員らをけん制した。
 毎日新聞 2012年06月22日 21時47分(最終更新 06月23日 02時28分)

 「全員一致して対応できるよう、自分の責任を果たしていきたい」として、党内の説得に全力を挙げる考えも示した。首相は同日夕の臨時代議士会に出席し、党所属衆院議員に造反を思いとどまるよう呼び掛ける方針だ。

 集中審議では、民主、自民、公明3党が新規に提出した社会保障制度改革推進法案と認定こども園法改正案のほか、政府提出の消費税率引き上げ関連法案など6法案の修正案について質疑が行われた。