国民の夢が?

 このところ鳩山政権も民主党も、ダッチロールを続けている。日本郵政の社長に就いた斉藤次郎元大蔵事務次官に続いて。
 人事院総裁に江利川毅前厚生省事務次官が就任した。民主党は野党時代に高級官僚の天下りや渡りに厳しく反対してきた。
 野党は「これは自己矛盾だ。公約違反だ」と激しく追及したが、鳩山首相は「役所による斡旋を受けないなら天下りではない」
 と弁明したが、これは詭弁そのもの。「天下りの抜け穴が開いたと」霞ヶ関はおおよろこびである。
 また自らのカネの問題でも苦しい立場に立たされている首相。故人献金も、自身の保有株を昨年売却し、7226万円の利益。
 その利益を税務申告していなかったのである。「恵まれた家庭で育ったから、迂闊でした」と釈明するが一般納税者なら迂闊では済まない。
 また、今ほど経済成長政策が必要な時はないのに「諸外国に比べても前代未聞の経済無策の内閣」という現状をどう思っているのか。
 このように「鳩山不況」と呼ばれる可能性がある」と警鐘を鳴らす声もある。内閣の失態は、政権交代に掛けた国民の夢が徐々に壊れかけている。