労組が守る社保庁

 「問題職員」のクビ。民主党躍進のきっかけとなったのは、長妻 昭・現厚労相が野党時代に「発掘」した年金問題であろう。
 年金記録の杜撰さ、それを現場で扱う社会保険庁職員のデタラメに舌鋒鋭く切り込んだ姿は、連日ワイドショウを賑わしたものである。
 が、それも今は昔。目下、民主党の「敵」であったはずの社保険庁の問題職員を、当の民主党が救おうとしている。
 来年一月、社保険庁解体後の新たな組織として日本年金機構が発足しますが、処分を受けた職員は新機構では採用しないと自公政権閣議決定
 長妻氏もそれを踏襲すると表明しました。ところが、11月24日、突如、組合出身の平野官房長官長妻厚労相のもとに足を運び相談した。
 処分された職員を厚労省で全雇用して欲しいと直談判した。野党時代は「情報隠しや仕事をしなかった職員は当然・分限免職処分すべきし言いながら。
 今になってクビは可哀相だから国で再雇用して上げましょうと、方針転換しょうと言うわけである。何たる掌返しか!
 ちなみに、平野官房長官(パラソニック)直嶋経産相トヨタ)川端文科相東レ)興石参議院会長(日教組)。・・・
 民主党には労組出身の幹部がゴロゴロしているのはご存知のとおりである。案の定、労組の意向に逆らえず、問題職員を再雇用しようとしている。