全国ロードショー

 いよいよ本年6月20日より、木村大作監督・映画「剱岳・点の記」が全国ロードショーが始まった。
 新田次郎原作、木村大作監督の「剱岳・点の記」の試写会の挨拶に立った木村監督は、短い挨拶でしたが、
 言葉に詰まって感極まっておられた。しばし気持ちを落ち着かせてから「感動しています」と言われた。
 私も実は同じく感動した。測量を知っている者として、実際に剱岳に登頂した者として、「厳しく」
 「真面目で」、3K測量枝術者、柴崎芳太郎と山案内の長次郎の姿を見てなみだした。
 小説を読み、映画のことを考えたとき、どのようにして結末を作るか監督の手腕に興味をもっていた。
 映画では、測量隊が登頂をしたあと、剱岳前から剱岳頂上を視準するトランシットの望遠鏡の中に、
 山岳会の小島鳥水らとお互いの健闘をたたえるのがラストシーンだった。
 (社)日本測量協会 会長 村井俊治 「測量」記事より