最近少し深刻な?事柄が多い

 北陸電力志賀原発1号機(石川県志賀町)で1999年、定期検査中に89本ある制御棒のうち三本が誤って抜け、炉心の一部で核分裂反応が持続する「臨界」に達した。
 制御不能のまま約十五分間も臨界状態が続く重大な事故があったのに、国に報告していなかったことが十五日、八年のたつた今月分かった。
 電力会社、原発不正底なしの様相である。東京、東北電力に続いて発覚した北陸電力原発不正。今度は、原子炉の想定外の臨界という重大事故の隠蔽だつた。
 一つの不祥事発覚に、われもわれもと各社の申告が続く数珠つなぎ状態。各電力会社の不正の闇は、四月の統一地方選挙前に、底なしの様相を呈してきた。