大晦日

「もういくつ寝るとお正月」どころか、あっという間に1年が過ぎてしまいました。 年をとると、時間が経つのが早いと感じる様になります。 確かに子供のころの1年の、なんと長かったことでしょうか。
 私たちは「時間は過去から未来へ一定の速さで流れている」「時間の進む速さは誰にとっても同じ」と感じています。 しかし、年齢によって、さらには生き物の種類によっても、「時間」の感覚は違うらしい。
 それは、ひとの心臓は1分間に60〜70回、1秒に1回くらい拍動します。 心臓の拍動は、小さい動物ほど早く、大きな動物ほど遅くなるらしい。 体重30グラムのネズミでは、1分間に600〜700回、0.1秒に1回拍動します。
 しかし、体重700キロの馬では、2秒に1回、3トンの像では、3秒に1回になります。
 心拍数だけでなく、呼吸や、食べ物の消化吸収にかかる時間をはじめ、生命現象の「テンポ」は、およそ体重の4分の1に比例するらしい。 と言うことで「時間」の感覚は、それぞれ違うらしい。
 週刊新潮 1月新年特大号  癌の練習帳 記事より