野生動物
イノシシ、シカ、クマなどの野生動物は人間が日本列島に渡来する前から住んでいた先住民である。
旧石器時代、縄文時代、弥生時代を経て、中世までは一定の密度を保って、人間と共存していた。
ところが、猟師が銃を持つようになるとバランスは崩れ、オオカミなどいくつかの野生動物は姿を消した。
しかし、皮肉なことに、現代では鳥獣害が年々深刻化している。その原因として、農村村人口が減ったこと、
人々が野生鳥獣よりも家畜を食べるようになったことと、その結果、猟師が減ったことがあげられる。
イヌの放し飼い禁止も案外その原因かもしれない。鳥獣害対策の基本は共存である。
増えすぎた野生動物は、やはり駆除するしかないが、それを昔のように゜たべるこしも大切だ。
幸い、今年の五月に日本ジビエ振興協議会が設立された。これも共存の道のひとつである。
農業共済新聞 ズバリ直言 丸山清明 の記事より