福島原発事故調その2

 事故当初の官邸の対応は泥縄的。無用な混乱で状況悪化の危険性を高めた。
 3号機には、官邸で淡水を優先すべきだとの意見が出た。現場は海水注入ラインをやり直し、作業を遅延させた。
 菅直人首相(当時)はトップダウン型。組織の指揮系統を通じた情報に不信を抱き、個人的アドバイダーに頼った。
 地下の危機管理センターで携帯電話が使えなかった。
 放射性物質の飛散が増えた昨年3月15日は、住民避難の観点から運命の日だった。
 米国原子力規制委員会は核テロ対策を日本側に示したが、菅内閣は、生かせなかった。
 これが民間事故調が出した、報告書のポイント