ペンギン

 ペンギンは南極にだけ住んでいるものと思っていた。実は、南極だけにいるペンギンは18種中、2種類。
 一昔前の水族館では、ペンギンコーナーには南極の氷山を模した白いコンクリートの小山にペンギンしいう取り合わせ。
 ペンギンは、日本と同じ温帯地域で暮らしている種の方がはるかに多いらしい。ペンギンといえば南極。
 そのイメージが作られたは戦後間もない頃らしい。はるばる南極海へ出かけた捕鯨船がつれて帰つた。
 水族館でたちまち子供たちの人気者になった。捕鯨基地だつた下関市の水族館で多くのペンギンが見られた。
 その為らしい。ところが国債的な取り決めで、むやみに捕獲できなくなり、捕鯨も下火となり極地のペンギンも来なくなった。
 あとを継いだのは温帯にすむペンギンで、代表格がチリなどにすむ小柄なフンボルト種。チリ辺りでは絶滅も心配されている。
 現地と違い日本国内では1500羽余りに増えている。寒い日はストーブで暖をとる事もあるいうが、固定観念は恐ろしいもの。
 中国新聞 天風録記事より引用