21世紀に蘇った丹下左膳

 数ある時代劇のヒーローの中でも特に、異形な風貌が際立つ怪剣士、丹下左膳。1966年、五社英雄監督、中村銀之助主演の「丹下左膳、飛燕居合斬り」
 を最後に、長らく日本映画界から忘れ去られていたこの男が、映画では豊川悦司、テレビと舞台では中村獅童が演じることで突如、2004年になって蘇った。
 右目右腕のない隼眼隼腕、白地に黒襟の着物でその下には女物の赤い長襦袢と、何から何まで普通ではないこの男を呼び覚ました、映画CD一見の価値あり。