回天について

 昭和19年11月8日、伊36・37・47の三潜水艦を母艦として、各艦に回天4基、計12基、搭乗員12名をもって編成した「菊水隊」がウルシー環礁、パラオのコッスル水道に在泊の敵艦攻撃のために、徳山湾大津島基地を出航した。
 これが回天特別攻撃隊の最初の出撃であった。最初の戦果は昭和19年11月20日ウルシー環礁内のミシンネワを爆発炎上させた。
 昭和20年7月18日、平生基地より出撃した「多聞隊」伊号58潜水艦は、回天6基を搭載して沖縄南方海域で、7,29日魚雷攻撃により広島、長崎に投下した原爆を運んだ米国巡洋艦インディアナポリス号」を撃沈させた。