童謡作詞家、葛原しげる

 今年は葛原しげるさんの生誕百二十年に当たる。よく知らない人でも、童謡の「夕日」といえばぴんとくるだろう。「ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む」で始まる、あの懐かしい童謡の作詞者である。
 子供のころ、野外で思い切り遊んで真っ赤に染まった夕焼けを合図に、この歌を口ずさみながら家路に急いだ人も多いのではないだろうか。