蹴球

 いつも不思議に思う。サッカーボール一つをめぐっる戦いで、世界中が何でこんなに熱くなれるのだろうかと。加熱するワールドカップ(W杯)の応援。
 まだ一次リーグなのに、蒸し暑さと睡眠ふそくでバテ気味の人もいるそうだ。我々昭和一桁生まれは今ひとつ「サッカー熱」に乗れない、テレビで日本対クロネチア戦を中継中でもグウグウ夢の中。
 日本は辛うじて引き分けた。決勝トーナメント進出に首の皮一枚つながった。
つぎは日本時間で二十三日午前四時のブラジル戦、サポーターというかフアンは一眠りして早起きするか、それとも徹夜するかなんとも半端な時間帯らしいが、あまり気にしない者はのんきなものである。
 もっとも、スポーツはサッカーだけではない。自国郷土選手の応援にはやはり力が入る。これが自然な「愛国心」だろうか、良いときも悪い時も温かく声援を送りたいものである。「ひいきの引き倒し」にならないようにして欲しいものである。