バイオササユリ今が花

周南市鹿野の天神山公園南斜面で、ササユリが咲き始めた。初夏の日差しを浴びた淡い桃色の花弁が愛らしく、訪れる人を楽しませている。
 葉がササに似たササユリは日本固有の野生種で、西日本の中山間地に自生する。かってはあぜ道などで見かけたが、持ち帰る人が増えるなどして大幅に減ってきた。
 地元で親しまれてきた花をもっと増やそうと、合併前の鹿野町で、農業関連の研究施設「あぐりハウス」が1995年、バイオテクノロジーの手法を導入して増植に成功した。
 公園の斜面の約百平方メートルに約八百本植えつけられている。自生を含め公園のササユリは今週末に見ごろを迎え、園内は甘酢っぱい香りに包まれる。
 中国新聞 6/15日 わいどやまぐち版 記事より引用