コウモリ

 コウモリに対して、どんなイメージをお持ちだろうか。米国映画でおなじみの「バットマン」はヒーローだ。一方で、イソップ寓話から「情勢を見て優勢な側につこうとする者をののしる語」にもなっている。
 中国では、幸福を呼ぶ縁起のいい動物とされている。確かに見た目にはグロテスクである。獣なのに鳥のように飛び、夜行性で暗い洞窟などに生息する
 どうしても暗いイメージの方が先行くしているようだ。まるで吸血鬼のような怖い動物と思われているふしもある。このコウモリと山をデザインした福山市の市章。「イメージが暗い」と言う声が市議会で持ち上がった。
 市花のバラをあしらったシンボルマークもある。明るいイーメージとして「バラを市章に」と変更を求めた。街に光があふれ、人とのかかわりが薄くなる一方のコウモリ。この市章論議、あらためて見直すいい機会だ。
 さて「コウモリとバラ」市民はどう判断するのだろうか。
 中国新聞 3/10日 天風録 より引用