味比べ、ドロー

 下関フグ対岡山サワラの味比べは、十一日、フグ水揚げ日本一を誇る下関市の南風泊市場で行われ、岡山名物のサワラと本場トラフグの味比べ対決があった。 高知のカツオ、鳥取のマツバカニを連覇した岡山側が「冬の味覚の王様を破って全国いちに」と挑んだ。 約四万五千人の市民で埋まった「しものせき・ふくの日まつり」の会場。 ミスター・サワラの愛称を持つ岡山商工会議所、観光委員長の赤木啓治さん(67)ら一行五十人は、体長1メートル、重さ6,5キロのサワラを披露。 「横綱の胸を貸して下さい」と下関唐戸魚市場の松村社長(57)に挑戦状を渡した。 勝負は身をあぶった「たたき」。 下関側も最高のトラフグを用意した。 双方の料理人が調理し、江島下関市長らが審査したほか、市民五十人にも試食してもらって投票で決めた。 結果は「三十七票対三十七票」で引き分け。
 中国新聞 2/12日 社会版 記事より引用