「暖冬」一転なぜ

 十八日の積雪が観測史上最高を記録する地点が出るなど、中国地方で十二月としては異例の厳しい寒さが続いている。 気象庁の三カ月予報では「暖冬」を予想していた広島地方気象台は「蛇行した偏西風と発達したシベリアの高気圧が寒気の通り道をつくったのではないか」と分析している。 シベリア高気圧の発達と、一カ月早い偏西風の蛇行が重なり、寒気が中国地方を直撃した為。
 平年なら十二月下句から始まる偏西風の蛇行が、今年は十一月下句から顕著に。  北極の寒気の強さ自体はかわらないが、南東寄りの偏西風が寒気の南下を促し、シベリア上空の高気圧が発達。高気圧の壁に遮られた寒気は東に向かわず南下して中国地方を直撃する形になったものと思われる。
 中国新聞 12/20日 社会版記事より引用