気象キヤスターの倉島厚さんが「降る雪は空中では音をたてないが、地面や屋根に落ちた時にかすかな音をたてる」と書いている。 中でも「シンシン」はすでに積もっている深い雪の上に降る大雪の音だという。 シンシンと降る雪といえば、三好達治の二行詩が思い浮かぶ。 「太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪ふりつむ 次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪ふりつむ」。雪国の夜は、雪の重みで家の柱がきしむ。 それにしても今年の師走は何だか変だ。 野菜類も二、三割値上がり中である。 暮らしを直撃し始めた寒波は、地球の温暖化のはずなのに、お天道様はきまぐれ。 温暖予報の気象庁も、修正を余儀なくされそう。 雪国の人クレグレも屋根の雪下ろしには注意を。

雪の降る町を  雪の降る町を  思い出だけが通りすぎていく
      雪の降る町を  遠い国から落ちてくる  この思い出を
          この思いでを  いつの日か結ばん