増税するなら「説得力のある増税に」

 近い将来、増税(消費税アップ)をするという動きがニユースでも取り上げられるなってきた。 高齢化社会が深刻さを増し、現行の財政では福祉に当てる予算が不足してくるとのこと。 納得できる話ではあるが、もろ手を挙げて賛成出来るものではない。
なぜなら、国はこれまで膨大な借金を抱え、さらにわれわれの財産である年金を我が物顔で浪費し、それらを清算しないまま、高級官僚と政治家たちは安易に増税を図ろうとしているからだ。 小泉政権は、姑息にも増税には、選挙にはふれず、選挙を有利にする為に国民を騙した。 身近に表現するなら、会社社長は倒産寸前の状態を返りみず、高級車に運転手をつけ、多角経営のために組合の保険を流用し(年金の流用)、社員から持ち株を導入(国債の発行)。 挙句の果てには給料さえ減額し、社員の生活を苦しめている。 こんな会社が退職金を出すために、積立金(福祉予算)の増額(消費税アップ)を求めてきても、社員は賛成しないだろう。
 会社なら退職もできるが、我々は簡単に国を移ることはできない。 さながら悪徳代官が農民から無情な年貢の取立てをする光景を思い出す。 官僚や政治家たちが真摯に現状を受け止め、率先してツケを清算し、説得力のある国政を世に知らしめれば、国民は気持ちよく協力できるのではないだろうか。 小泉流の姑息なやり方では国民は二度とはだまされない。
 中国新聞 10/28日 広場に投稿記事より 会社員 38歳 S,kさん (広島市中区