流通革命の旗手

 「生きて帰って、すき焼きを腹いっぱい食べたい。 食べ物の恨みでスーパーを始めた」ダイエーの創業者、中内功氏はかって雑誌のインタビューでこう答えている。 フイリッピン戦線で飢餓を体験し、死線をさまよったという。 焼け野原に開いた薬局を振り出しに、一代で日本最大の流通グループを築きあげた。 その中内功氏がきのう、八十三歳の生涯を閉じた。