猪に突然出逢ったら

最近、都市近郊でも、又昼でもイノシシが見られるようになってきた。 イノシシと出会って戸惑う人も少なくない。 不幸なことに、思わぬ事故が起こることもある。 ふつう、人と出会うとイノシシは自分から逃げていくので、あわてる必要はないのだが、発情期や分娩の後では攻撃的になっている。 母親が小さなウリボウを連れているときは、ゆっくりその場から離れることだ。 急に走り出して、イノシシを興奮させないことである。  後ろを向くと襲ってくることがあるので、なるべく背中を見せないようにする。 また、見える範囲にウリボウしかいなくても、そばに母親がいる可能性が高いので、近寄らない。 繁みからいきなり突進されたらなすすべがない。 イノシシがたてがみを逆立ててたら、あきらかな威嚇状態。そうでなくても、シユー、カッカッカッ、クチャクチャクチャという音を立てていたら気を付ける。 イノシシの威嚇音である。
 イノシシから田畑を守る 江口裕輔著 より引用