IT革命について

ここ最近、ITという言葉は「長者」という単語とセットになっている。 あるいは「成金」。 だが、政界参入を画策するホリエモンや、サッカーも野球も不調な三木谷社長など、ネット関連の事業で財を成した彼らが起業した九〇年代末から二○○○年代初頭にかけて、ITの係辞は「革命」だった。 森喜朗首相が「IT」イットイットとうわごとのように繰り返していたITということばが、かねを生む魔法の呪文に化けたのには、森内閣がぶち上げたJapan構想があるのを覚えている人は少ないだろう。(町役場のパソコンはその当時購入されたもの?)
インターネット網の整備、電子政府の実現などを掲げ、百億円以上の税金を投入し、インターネット博覧会、通称インパクなるホームペイジをつくった。 当時はIT=インターネット=ホームページみたいなことが宣伝されていて、ホームペイジで個人が世界に情報発信することができるから世界がかわる。 それがIT革命なんだみたいな駄法螺がまかり通つて
いた。