独歩について

 独歩は明治四年(1871)千葉県銚子に生まれた。 父は国木田専八、母は淡路マンである。 幼名を亀吉、のちに哲夫と改めた。 独歩はペンネームである。 明治二十四年、東京専門学校(早稲田大学)を退学。
 山口県にゆかりの近代文学者として最も著名なのは国木田独歩である。 三十七年の短い生涯の大半を山口県に在住し、各地に多くの足跡を残している。 彼が清らかな防長の風土を背景に描いた作品は三十余編。 そのうち代表的作品を含む半数以上は、いずれも熊毛郡田布施地方が舞台となっている。

写真は独歩の石碑 文は「郷里の歴史」本PRより引用